電力自由化の利点と問題は?

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2016年に始まる「電力自由化」。これまで電力会社が独占してきた電力供給市場が一般企業も参入できるようになり、2015年3月31日の時点で登録している企業は400件を超えています。電力小売り自由化で何が変わるのでしょうか?

電気供給のプランが多種多様に

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電力会社が各家庭に電気を供給するだけでなく、企業が独自に発電した電気を各家庭に小売供給できるようになります。我々にとっての最大の魅力はもちろん、自分たちにあったプランを企業と契約し、電気料金を大きく抑えられるという価格メリットです。

すでに、ソフトバンクなど大手が電力会社を手を組んで格安プランなどを打ち出したりしています。企業側もそれにより利益を上げることができますし、これまで参入できなかった分野でのブランド力向上につながります。

また、多くの企業が参入することにより価格競争がおき、予想以上の安価で電気供給を受けられるかもしれません。また、それにより将来的には原発廃止など地球環境などの改善にもつながっていくだろうと予想されています。

一見良く見えるが、何事にも見極めが大事

よくあるのが携帯電話の契約等です。様々なプランを提示されよく理解できないまま首を縦に振ってしまうことが多いと思います。これにより、本来自分が使用する分よりも高い料金を払ってしまうことになるので、気になるプランは納得がいくまでしっかりと担当者に質問をし選択していかなければなりません。

企業もやはり利益を上げなければならないので、基本的には自分たちの強みの部分しか広告してきません。「我が社の電力はこれだけの料金です」という料金だけでなく、長い目で見た時の料金や、入会後に付加しなければいけないオプションプランの有無などもしっかりチェックしてください。

自由化されることで危険も増える

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電気というものは基本的に備蓄できるものではありません。なので契約した電気量を安定して供給し続けなければいけないので、その点が新規参入した企業の課題にもなっています。

それには原油価格の上昇や、各企業の業績なども我々に大きく関わってくることを意味しています。電力小売りの自由化の現時点での1番のデメリットはそこにあります。契約している会社の業績が悪化したので電気料金を値上げしますと突然言われることもあるかもしれません。

また、これまで電気を供給してきた電力会社はいわば、その手のプロです。安定供給に全力を注いできました。しかし、新規企業は素人のようなものですので、有事の際にも安定供給が出来るかという不安があります。

よくあるのがSNSが不具合によりアクセスできない…それと同じです。障害により電気の供給をストップしますと言われるかもしれません。急な値上がりと不安定な供給という二つのデメリットが私たちに大きく関わってくるデメリットなので、その点についてもしっかりと確認(確認というよりも覚悟)をしておくべきです。

電気は今や私たちにとってはなくてはならないライフラインです。自由化されることによる利点と不利点をしっかりと見極めてより快適な生活が送れるようにしたいですね。

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